転職エージェントとは
転職エージェントとは、人材バンクとも呼ばれますが、正社員などを求める求職側と、転職を希望する求人側のマッチングを行なう人材紹介会社のことです。
転職エージェントを活用するメリットには、どういうものがあるでしょうか。
まず何より、企業や転職ノウハウについての圧倒的な情報量を持っているという点が挙げられるでしょう。
求人や企業情報の収集・提供はもちろん、自分では分からない自分自身のセールスポイントを見つける手助けをしてくれたり、どの企業に応募すべきかを選定してくれたりもしてくれます。
また、求人票からは分からないような会社の社風や、会社が求めている具体的な人物像なども教えてくれることでしょう。
ときには、会社の具体的な残業時間や給与条件についてまで教えてくれるということもあるようです。
他の利点としては、転職を希望する企業との交渉を任せられる点が挙げられます。
コンタクトや面接のセッティングをしてもらうこともあります。
この際、面接日を変更して欲しい事態が起こったりすると、大変言いづらいことになります。
他にも、金銭面での希望条件の交渉などで、直接自分が言うとすれば、どう言ったらいいのか分からない場合もあるかもしれません。
このように相手企業に言いづらいことでも、転職エージェントに代理で対応をお願いすることができるというメリットがあるでしょう。
では、デメリットはどうでしょうか。
基本的に、転職エージェントが第一に考えるのは、企業のことだというような側面がある点が挙げられるかもしれません。
転職エージェントにとってみれば、転職希望者は、一種の商品と捉えることもできます。
有能な人材は、良い商品であり、これを企業に紹介することで、企業から仲介料をもらうということが、転職エージェントの目的だと言えるのです。
もちろん、転職希望者に良い転職をしてもらおうという気持ちを持って、日々努力しているエージェントも大勢いることと思いますが、例えば、転職希望者がいかに良い人柄だからといって、トータル的に能力の劣っている人を無理矢理ねじ込むようなことは、すべきことでもないですし、実際、できることでもないでしょう。
実際に、転職エージェントが紹介した人が入社すると、企業は手数料として、転職者の年収の数十パーセントものお金を、エージェントに支払うとのことです。
この点を企業の側から言えば、「予算がないから採用できないけど、もし転職エージェント経由でなければ採用したかも」ということも起こりうることになります。
つまり、高い手数料を払ってまで採用したいような、有能な人材についてしか適しておらず、転職エージェントを利用したことが徒になる可能性もないわけではないということです。
とはいえ、何と言っても、転職エージェントが持っている情報の価値は高いですから、自分だけで動くよりも、利用するメリットは大きいものがあると考えられます。
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